今話題の「PDT」って何?

2020.3.31

PDTとは「PhotoDynamic Therapy」の略であり、日本語で言うと「光線力学療法」となります。
アミノレブリン酸という薬剤とレーザーを使い施術を行う治療法です。

治療可能な症状

もともとは癌や皮膚病に使われる治療法なのですが、それを転用することで、
①脂性肌の改善
②それに伴うニキビの治療
を行うことができます。皮脂腺の破壊という根本的な治療になる為、今まで何をしてもニキビが改善しなかった、という方にも効果が認められる治療法です。

効果と作用の仕方

①レーザー照射の数時間前にアミノレブリン酸を摂取または塗布する。(クリニックや施術範囲等により方法が異なる)。
②レーザーを照射する。

アミノレブリン酸(ALA)はもともと体内に含まれる必須アミノ酸です。ALAは、体内に吸収される際に特に皮脂腺などに取り込まれます。取り込まれたALAは代謝によってポルフィリンという物質に変化します。このポルフィリンという物質がレーザーによる光と反応し、活性酸素を生み出します。この活性酸素には細胞を破壊する性質があるため、それを利用して治療を行います。この治療法をPDT=光線力学療法といいます。
皮膚においてはこの活性酸素がアクネ菌や皮脂腺の原因となる細胞を破壊するため、ニキビの原因であるアクネ菌や皮脂腺の詰まりを根本的に解決します。

デメリットについて

基本のレーザー治療と同じデメリット(やけどのリスクなど)とは別に、
①アミノレブリン酸の服用・塗布から施術までに時間がかかる
②体質によっては翌日にほてりや赤みが残ることがある
などがあります。

安全性について

前述したとおり使用するアミノレブリン酸は体内に入れても問題がないことなど、基本的にはとても安全な治療となっています。効果には個人差がありますが、施術を一番左右するのは主に医師の腕なので特にレーザーを得意としているかを判断基準とすることがいいでしょう。

まとめ

金額や所要時間的にも比較的気軽であり、尚且つ根本的に脂性肌やニキビの治療が可能なため、今までニキビに苦労してきたという方には一度検討してみる事をオススメします。